建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設業で働く技能者の資格や経験、就業履歴などを登録・蓄積し、その技能や経験を客観的に確認できるようにするための仕組みです。

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?


建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設業で働く技能者の資格や経験、就業履歴などを登録・蓄積し、その技能や経験を客観的に確認できるようにするための仕組みです。
CCUSに登録した技能者は、ICカードを現場で利用することで、いつ、どの現場で、どの職種で、どのような立場で働いたのかという就業履歴を蓄積することができます。
また、事業者にとっても、技能者の就業状況や現場への入退場を効率的に管理できるなど、建設現場の管理業務の効率化につながるメリットがあります。
当事務所では、建設業許可をはじめとする建設業関連業務の経験を活かし、CCUSの事業者登録・技能者登録等の手続きをサポートしています。


このページのポイント
  • CCUSは、技能者一人ひとりの資格・経験・就業履歴を登録・蓄積し、キャリアを客観的に見える化する制度です。
  • 法律上の一律の登録義務はありませんが、公共工事や元請企業から登録を求められるケースが増えています。
  • 技能者登録には簡略型(2,500円)と詳細型(4,900円)があり、能力評価を受けるには詳細型での登録が必要です。
  • CCUSの活用状況に応じて、助成金の対象となる場合があります。
 
建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設業で働く技能者の資格・経験・就業履歴などを登録し、技能者一人ひとりの能力やキャリアを見える化するためのシステムです。
建設業界では、慢性的な人手不足や技能者の高齢化が課題となっています。CCUSは、技能者の適正な評価や処遇改善、人材育成を目的として国土交通省主導で整備された制度です。
建設業許可を取得している事業者や公共工事を受注する企業では、CCUSの導入が進んでおり、今後ますます重要性が高まる制度といえます。


建設キャリアアップシステム(CCUS)の概要
CCUSとは?

CCUSは、建設業で働く技能者一人ひとりに「技能者ID」を付与し、資格・講習・就業履歴などを登録・蓄積するシステムです。
技能者は顔写真付きの「建設キャリアアップカード」を利用し、現場でカードを読み取ることで就業履歴が自動的に記録されます。
登録される情報には、

  • 氏名・生年月日等の本人情報
  • 保有資格
  • 講習受講歴
  • 就業履歴
  • 社会保険加入状況

などが含まれます。
技能者が建設現場へ入場する際にCCUSカードを利用することで、就業履歴が蓄積されていきます。

なぜCCUSが導入されたのか?

これまで建設業では、

  • どの現場で働いたのか?
  • どれくらい経験があるのか?
  • どの資格を持っているのか?

を客観的に証明することが難しいという課題がありました。
CCUSでは、

  • 技能者の能力を見える化する
  • 技能者の処遇改善につなげる
  • 若手人材の育成を促進する
  • 建設業界全体の生産性向上を図る

ことを目的としています。


CCUSを導入するメリット
建設業者(事業者)にとってのメリット

CCUSを導入することで、次のようなメリットがあります。

  • 技能者情報を一元管理 ・・・ 資格・経験・就業履歴をまとめて管理できるため、現場配置や資格確認がスムーズになります。
  • 現場管理を効率化できる ・・・ カードによる入退場管理により、紙の名簿や日報の作成負担を軽減できます。
  • 人材育成・採用に役立つ ・・・ 技能者の成長を可視化できるため、評価制度や人材育成にも活用できます。
  • 経営事項審査(経審)で加点評価される ・・・ CCUSの活用状況は、経審の「その他の社会性等(W)」の評価項目にも反映されます。
技能者にとってのメリット

技能者にとっても大きなメリットがあります。

  • 就業履歴や資格が蓄積されるため、転職時や将来のキャリア形成にも役立ちます。
  • 能力評価(レベルアップ)が受けられる
  • 資格・経験・就業履歴などを基に能力評価を受けることで、技能者としてのレベルを客観的に証明できます。
  • 処遇改善につながる可能性がある

元請・下請を問わず、技能者の能力が可視化されることで、適正な評価や賃金改善が期待されています。

技能者のレベルアップ制度とは?

CCUSでは技能者の経験や資格等に応じて能力評価が行われます。
一般的には、

  • レベル1(初級技能者)
  • レベル2(中堅技能者)
  • レベル3(職長クラス)
  • レベル4(高度熟練技能者)

という形で評価されます。
就業履歴や資格が蓄積されることで、より高いレベルの認定を受けられるようになります。なお、能力評価を受けるためには、「詳細型」で技能者登録をしていることが前提となります。


CCUSの利用手順

CCUSは大まかに以下のような流れで利用されることになります。


  • STEP
    事業者登録

    建設業者が事業者登録を行います。

    登録が完了すると「事業者ID」が付与されます。

  • STEP
    技能者登録

    会社(事業者)に所属する技能者を登録します。

    技能者には「技能者ID」が付与され、CCUSカードが発行されます。

  • STEP
    現場登録・施工体制登録

    元請事業者が現場情報・施工体制を登録します。

  • STEP
    就業履歴の蓄積

    技能者が現場でカードリーダーにタッチすると、就業履歴が自動的に蓄積されます。


CCUS導入に必要となるもの
事業者登録に必要なもの

主な必要書類は以下のとおりです。

  • 建設業許可情報
  • 法人情報
  • 社会保険加入状況
  • 事業者情報、など
技能者登録に必要なもの

主な必要書類は以下のとおりです。

  • 本人確認書類
  • 顔写真
  • 保有資格証
  • 講習修了証
  • 所属事業者情報、など


CCUSの能力評価制度
能力評価とは?

CCUSでは就業履歴や資格情報をもとに能力評価が行われます。
能力評価制度により、

  • 技能者の経験
  • 保有資格
  • 職長経験
  • 就業履歴

などを総合的に評価します。能力評価の申請は、職種ごとに設置された能力評価実施団体に対し、本人または所属事業者が行います。

ワンストップ申請とは?

現在は技能者登録と能力評価を同時に申請できる制度もあります。
資格や経験を十分に有する技能者については、登録時から能力評価を受けることが可能です。


外国人技能者もCCUS登録できる?

CCUSは外国人技能者も利用できます。
ベトナム・中国・インドネシアなど、多くの外国人技能者が登録しています。

  • 技能実習生
  • 特定技能外国人
  • 技術・人文知識・国際業務
  • 永住者
  • 定住者

なども登録可能です。なお、在留資格が「特定技能」「技能実習」「外国人建設技能者受入事業」の方がCCUSに登録する場合は、登録方式について一定の制限が設けられていますので、事前にご確認ください。


CCUS登録にかかる費用
技能者登録料

現在の登録料は以下のとおりです。
区分登録料

  • インターネット申請(簡略型) 2,500円
  • インターネット申請(詳細型) 4,900円
  • 認定登録機関申請(詳細型) 4,900円

カードの有効期間は10年間です。有効期間内にカードを紛失・破損した場合は、1,000円で再発行できます。
制度改正により変更される場合があります。

現場利用料

CCUSを利用する現場では利用料が発生します。
一般的には、1人日あたり10円(税込)となっています。


CCUS導入に活用できる助成金

CCUSを活用して技能者の処遇改善に取り組む中小建設事業主は、厚生労働省の「人材確保等支援助成金(建設キャリアアップシステム等活用促進コース)」の対象となる場合があります。
この助成金では、対象技能者1人あたり一定額(年度あたり最大160万円程度)が支給される仕組みとなっています。助成対象や要件は年度によって見直されることがあるため、導入を検討される際にはあわせてご確認ください。


よくある質問(FAQ)

CCUSへの登録は義務ですか?

法律上の一律の義務ではありません。
ただし、公共工事や元請企業から登録を求められるケースが増えています。

一人親方でも登録できますか?

はい、個人事業主や一人親方でも事業者登録・技能者登録が可能です。

外国人でも登録できますか?

はい、外国人技能者も登録可能です。

技能者登録をするとすぐにレベル2になれますか?

必ずしもそうではありません。
資格や経験など能力評価基準を満たす必要があります。

簡略型と詳細型、どちらで登録すればよいですか?

簡略型は登録料が安く、就業履歴の蓄積を主な目的とする方に向いています。
一方、能力評価(レベルアップ)を受けたい場合は詳細型での登録が必要です。
将来的にレベルアップを検討している技能者の方には、詳細型での登録をおすすめしています。

CCUSに登録すると建設業許可の取得に何か影響がありますか?

CCUSへの登録自体は建設業許可の要件ではありません。
ただし、経営事項審査(経審)を受ける場合には、CCUSの活用状況が加点評価の対象となることがあります。
公共工事の受注を目指す事業者様は、経審への影響もあわせてご確認いただくことをおすすめします。

CCUSカードを紛失してしまいました。どうすればよいですか?

有効期間内であれば、1,000円で再発行の手続きが可能です。
再発行の申請方法についてもご案内できますので、お気軽にお問い合わせください。


CCUSの導入をご検討中の事業者様へ

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、今後の建設業界においてますます重要になる制度です。
当事務所では、

  • CCUS事業者登録
  • CCUS技能者登録
  • 外国人技能者の登録支援
  • 建設業許可との連携サポート

などのご相談を承っております。
CCUSの導入をご検討の際は、お気軽にご相談ください。


関連ページ


無料相談受付中